妄想関ジャニが普通の社会人だったら5話横山さんの回想

先にこっちをやっつけちゃいますね。

何度も書きますが、これはただの妄想の作り話です。

くれぐれもご本人と混同しないよう、お願いします。

村上さんと度会うようになって早1月がたち、横山さんは計画が進まない憤りを感じていた。

横山さんは会社を辞めずに、水面下での自社設立作戦を実行し、めどがたってから辞職願いを出そうとしているため、営業の仕事は通常通りにこなしていた。

そんなある日、偶然にもすばるくんと村上さんが会っている喫茶店に出会った。

亮くんが魂を揺さぶられ、ついには声をかけてしまったすばるくんの声に横山さんも魅せられた。

ふらっと何かに導かれるように、横山さんはその喫茶店に入って行った。

こちらのお店は

横山さんが声をかけようとした刹那に、すばるくんが大声をあげた。

なんや、お前、横山やないか

え?誰?

突然の声の主が誰か、横山さんには分からなかったのである。

ショックを受けたのはすばるくんのほうだった。

そうか、俺が分からんかったらええわ。

横山さんは、相手が分からなかったことよりも、とがめられたショックが大きく、あとは何も言わずに店を飛び出してしまった。

あれは誰だろう?

印象的な大きな目。

そして、何よりも一度聞いたらきっと生涯忘れないだろう、良くとおる澄み切った青空にも似た、人間離れした美声。

あんな声を聞いたことがかつてあっただろうか。

思い起こせば、高校時代にさかのぼる。

横山さんは、受験の日に高熱を出し、志望校を受けに行けなかった。

そのせいで、地域ではかなり程度の低い高校に行かざるをえなかった過去がある。

その高校には、渋谷すばるというやんちゃだけどヤンキーじゃない、歌が大好きな少年がいたが、その存在を横山さんが知るのはずっとあとのことだった。

横山さんは高校2年の春、生徒会長に当選し、学校のイメージを変えようと躍起になっていた。

生徒会に入って数月。

ヤンキー連中も少しは治まってきた頃、まだ学校にたてつくヤンキーの一団がいた。

ある日、そのヤンキーの集団に横山さんは夜襲をかけられる。

その時、たまたまバイトから帰ってきたすばるくんが通りかかる。

大人数に2人では勝てる見込みが無い。

すばるくんはとっさにおまわりさん、こっちですと大声をあげた。

ヤンキーの集団はすぐさま逃げていったが、横山さんはすでに頭を殴られ大けがを負っている。

すばるくんは声をかける。

大丈夫だ、横山。俺が助けたる。すぐに救急車くるよってな。

遠ざかる意識の中で、横山さんは確かにあの声を聞いていた。

ところが、思いの外頭のケガの具合が悪く、逆行性健忘症を患った横山さんは、家族の計らいで学校を転校することになる。

誰のせいでもない。

ケガのせいで、横山さんが大恩人のすばるくんのことを認識さえしないまま、覚えていなかったのである。

高校時代のこと。

転校前の学校のことは、健忘症を患って以来、考えたことすらなかった。

あの声は、それでも聞き覚えがある。

あれは自分にとって、絶対的な味方の声。

ゆっくり休んどけ。

俺が看取ったるよって、大丈夫や。

死なせへんで

チカラ強く、ずっと付いていてくれた少年。

ようやく横山さんの脳裏にその光景が浮かんできた。

そうだ、あれは確か。

横山さんはさっきの喫茶店に戻る。

もしかしたら、彼はまだいるかもしれない。

ドアを開けた瞬間、また知った声が聞こえた。

遅かったな、横山

村上さんだった。

今日ははすばるくんと会う約束をしていた日だったのだ。

やっと思い出したか

すばるくんは怒ることなく、ふっとさみしい笑みを浮かべ、静かにそう言った。

この話はここで一旦終わります。

その後は彼らの友だちとしての一ページが始まるお話となります。

他のメンバーとの成り行きはまたのちほど。

これはフィクションですので、実在の人物の過去など事実関係はまったくありません。

見ていただき、ありがとうございます。